2010年02月27日

「読書のすすめ」に見るマーケティング戦略

「読書のすすめ」に見るマーケティング戦略

今日の「王様のブランチ」の「こだわりの本屋さんの特集」に

また、あの「読書のすすめ」さんが取り上げられていました。

私がテレビで拝見するだけでも、3度目です。

今回は、その「読書のすすめ」さんをモデルにして

マーケティング戦略について考えてみましょう。Follow yatsujimura on Twitter

「読書のすすめ」に見るマーケティング戦略

「読書のすすめ」に見るマーケティング戦略

結論から言うと、この3点に絞れると思います。

1.「本のソムリエ」という形で自分自身をブランディングし有名になったこと。

2.書店では、異例の接客販売、特に来店客の悩みに応じて、
  
  お勧めの本を提供する販売方法が、「売り方」として珍しいこと。

3.流行に囚われない在庫を持ち、在庫の本は、すべて読書済みと言う
  
  商品知識の豊富さが、この業態の書店では、今までにない「売り方」だったこと。

以前に書いたブログでも、ご紹介しましたが、店舗面積は広くはありません。

今回の取材でも、健康グッツや花が飾られている書棚があることに気がつきます。

この点について、あとで詳しく説明します。

NWB・・・泣かす「N]、笑わす「W]、びっくりさせる「B」というコンセプトのもと

お店が経営されている事を店主の清水克衛さんは語られています。

POPは、入荷した時の段ボールの切れ端を、引きちぎった感じの紙ですから

インパクトがあります。

書かれているメッセージには、優れたキャッチコピーがあり、

思わず手にとって見たくなる・・・・そんな言葉が並びます。

本当に読んでなければ、書けない台詞があるのですね。

「読書のすすめ」に見るマーケティング戦略

今回の特集では、お勧めのチョイスという形で、取材に行った2名のスタッフの悩みに

応じて、清水さんが、本を紹介しています。

「読書のすすめ」に見るマーケティング戦略

写真は1冊目です。入社4年目の悩みについて・・・お勧めの本が、この本です。

「読書のすすめ」に見るマーケティング戦略

2冊目の本のチョイスが、見事だと感じました。

彼氏が出来ないという番組スタッフに、あの「少女パレアナ」を勧めたのでした。

この本は、素晴らしい内容の本で、私も大好きな1冊です。

ちなみに続編の「パレアナの青春」もお勧めです。

清水さんは、恋愛のテクニック本ではなく、人間の根っこの部分が大切であると話し、

明るく前向きに、感謝の心を持って生きるための良書として、

この本を勧めました。

「読書のすすめ」に見るマーケティング戦略

最後にタレントの優香さんの悩みには、写真上の方が書かれたこの1冊。

「読書のすすめ」に見るマーケティング戦略

私の以前のブログにも書きましたが、お客さまの話を聞いてから、本が紹介される

スピードが速いのです。・・・・ビックリします。

「NASAより 宇宙に近い町工場」

私も読んでみたくなりました。

【まとめ】

読書のすすめでは、店主やスタッフが、紹介できる数の本を在庫に置き(大型書店では

本の場所を覚えるだけでも、スタッフは大変なはずです。)

深い商品知識を持つ事によって、顧客のニーズやウォンツに適切に対応する

書店業界では、珍しい販売方法をとる事によって、既存店や大型店との差別化を

図り、業界でのオンリーワンの地位を確立した。

その中で、清水さん個人もブランディングされ、今や読書についての取材では

必ず取材クルーが訪れるという「第一人者」という立場を築いた。

NPO活動もされ、読書を普及させるという社会貢献もされ、本のファン作りという

新規顧客創出の工夫もされている。

以前、拝見したBSの番組では、暑い夏の日、悩みを持ちお店を訪れた

サラリーマンの方に、会計終了後、レジで10秒間数えてから、わざと

店舗の外までお客さんを追いかけて、缶ビール(お茶など)を

「今日は暑いですから、これをお飲み下さい。」と言って渡し、

そのお客さんが、涙ぐんだというエピソードを紹介されていました。

分かった上で、感動を演出することも出来る接客法は、見事としか

言いようがありません。

「売り方」による徹底的な差別化。素晴らしい事例です。

書店は、いっぱいありますが、売り方によっては、成功できるというお手本です。



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